おでかけに着けていくという人はいたけど、職場に着けていったらどうなんだろう？
ビジネスシーンにおける婚約指輪の考え方をまとめました。

結論を言えば、OK！でも、注意しないといけないことがある！

婚約指輪はその名前から、婚約期間にのみ身に着けるものと思っている方もいらっしゃるかもしれません。

でも実は、婚約指輪はそれ以外の時も身に着けて大丈夫！
本来はどのような仕事に就いていようと、婚約指輪は着用して問題ありません。

むしろ、着けられるのに着けずにたんすの肥やしにしてしまう方が、寂しいものがあるかもしれません。
ただし、職種や人間関係、婚約指輪のデザインによっては、TPOを考えて着用するかしないかを決めた方がよい場面も存在します。
ご自身のお仕事スタイルや身の回りの事を今一度考えてみて、決めましょう。

職場の業種・社風・方向性・規約

職種や会社の社風によって、婚約指輪は着けやすい、着けにくいという感覚が変わります。
他にも、ラグジュアリーブランドを扱っている職種の女性は、婚約指輪……つまりダイヤモンドリングを着用しています。

例えば、高級物件を取り扱うような方や、高級車ディーラーのコンシェルジュを務める方など、外資系企業にお勤めの方は特に着けているのをよく目にします。
身に着けるだけで第一印象から箔をつけて見せ、信頼感を得ることができるのが、ダイヤモンドリングの素晴らしいところなのです。

また、事務や内勤・管理などデスクワーク中心の方は、指輪を着けることで業務に支障が出ることがないので、着けている方が多く見受けられます。
その場合、アットホームな雰囲気のある会社は、やはり着けやすいようです。

ご自身の仕事の内容

ただし、婚約指輪というより指輪全般が適切ではない職種があります。
特に「手を使う仕事」は、指輪をしていると危ない、もしくは指輪が傷つく危険性があるという場面の想像がつきます。

例えば、飲食業・手工業・保育士・マッサージ師・医者・看護師・介護士・ホテル業です。
人に直接触る可能性のある職種は、相手を傷つけないように装飾具は外しています。

また、飲食関係や医療関係は、衛生面の問題もありますので、アクセサリーを身に着けるということ自体残念ながら難しいと思います。
不特定多数の方を接客する職種も、華美なジュエリーはNGと言われるかもしれません。

例えば、役所や銀行など、窓口がある職場は着けにくいと伺いました。
同じ接客業務でも、窓口では1対1で親交を深めながら長時間やり取りをして……という接客方法がどうしてもできません。

すべてのお客様が婚約指輪を見てどう感じるかは未知数です。
できる限り外しておいた方が無用なトラブルを避けることができるかもしれませんね。

職場に居る方への配慮、社外の方と会う時の配慮～考えた方が良い項目～

職種が問題なくても、職場や社外との人間関係は考えておいた方が無難です。
婚約指輪を着けるのを一度考えた方がよい例としては、

• 職場で他に誰も婚約指輪を着けている人がいない。
• 不特定多数の人の接客、また社外の人との取引・打合せがある。
• 職場が人間関係で揉めていて険悪。

などが挙げられます。

幸せな気持ちに水を差すことにもなりかねませんので、この辺りの印象は注意深くチェックしてみましょう。

婚約指輪のデザイン

婚約指輪を着けていても大丈夫そうと判断できても、指輪のデザインによっては適切ではないと捉えられてしまうこともあるそうです。

それは「かなり華美な婚約指輪」を指します。
現在のブライダルリングのトレンドが、シンプルであったり、華奢であったりするため、よっぽどのこだわりがない限りは、華美になりすぎないものを選べますので心配はいりません。

例えば、1カラット以上のダイヤモンドを使用した婚約指輪、沢山の小さなダイヤモンドがちりばめられたゴージャスな婚約指輪。
着けるとかなりボリュームを感じ、遠くからでも指輪の存在感が目立ちます。
パーティーを企画するイベントプロデューサーや、自身で会社を経営されている女性が着けているのを見たことがありますが、一企業の社員でとなると着けることは勇気がいるかもしれません。

また、お母様から受け継いだ婚約指輪はとても素敵で、ぜひ活用していただきたいのですが、
大きなダイヤモンド・大胆な装飾・プラチナゴールドのまばゆい輝き・ボリュームたっぷりといった、かなり派手な印象の指輪の場合は、少し注意が必要です。

エタニティリング

エタニティリングとは、リングの幅と同じ大きさのダイヤモンドを複数用意し、リング上をぐるりと囲うように敷き詰めて設置したデザインです。

円周をダイヤモンドが囲うことで永遠に輝きが続くことを感じさせ、エタニティ（永遠）と名付けられました。
沢山ダイヤモンドを使っているからかなり派手なのでは？と思われるかもしれませんが、第一印象は一本のシンプルなストレートリングに見えますので、非常に汎用性の高い指輪と言えます。
大きなメインダイヤモンドを１つ付ける従来の婚約指輪の定番デザインよりも、すっきりとした印象に見せてくれることでしょう。

エタニティリングは別名「チャネルセッティング」としても知られています。

ハーフエタニティ

エタニティリングには種類があります。
フルエタニティリングとハーフエタニティリングです。

フルエタニティリングはダイヤモンドを全周に渡って敷き詰めたデザインで、全方向から見て美しくはありますが、日常使いを考えると少し不便です。

その欠点を見直して作られたのがハーフエタニティリングです。
リングの半周、指の腹側の通常は見えない部分のダイヤモンドをなくすことで、握り込みがしやすく、手を着いても心配のないデザインに仕上げています。

普段から気兼ねなく婚約指輪を着けたい方に、最もおすすめのデザインは「ハーフエタニティリング」です。

その他

メインダイヤモンドが一つの婚約指輪らしいタイプのリングでも、ビジネスシーンに着けていきやすいデザインがあります。

それは、伏せ込み」タイプの婚約指輪です。

このタイプは一般の爪でダイヤモンドを留めた婚約指輪とは違い、ダイヤモンドの周囲をぐるりと金属で囲ったり、またはダイヤモンドの両サイドからリングアーム全体で抑えたりしています。
触ってみると表面に凹凸感がほとんどないため、滑らかにつるりとした仕上げに感じます。
エタニティリングのように、ダイヤモンドとリングアームが一体となったシンプルな形状に見えるでしょう。

特におすすめは、下や横からも光を取り込むことができる両サイド留めです。
ダイヤモンドの輝きが損なわれず、衣服などにひっかかる心配もないフラットな形状は、美しく非常に使い勝手の良い婚約指輪として支持されています。
宝石が引っかからない！日常使いに便利な埋め込み・伏せ込みタイプ

「わざわざ知らせたくないけど、着けておきたい！」という方もいらっしゃると思いますが、その場合は周りから聞かれる可能性があることがあるので、そこは覚悟しておきましょう。
ご自身が気にして欲しくなくても、気になる人が居るためです。

特に、結婚式などを挙げる上で、職場の方を招待したいと思っている方も報告しておくことが吉です。
お誘いを受ける側も、準備が必要だからです。

職場で結婚報告をする時、どんな順番がおすすめ？

職場への結婚報告は、双方の両親に伝えた後になります。

結婚はプライベートなことなので、職場には報告しなくてもよいと思うかもしれませんが、いつかは必ず職場への結婚報告は行う必要がでてきます。

社員が結婚した場合、会社側も手続きが発生するからです。
「姓の変更」「配偶者が被扶養者になる場合の手続き」「住所変更」などの事務手続きがあるので、早めに伝えておきましょう。

伝える順番は「直属の上司」「上長」「先輩・同僚」になります。
上司に結婚報告をする場合は、「婚約しました」ということだけではなく、結婚後も変わらず働き続けるかどうかも伝えておくようにしましょう。
結婚式に上司を招く場合は、挙式の3カ月前までには、挙式日も合わせて伝えることも忘れずに。

報告が終わってから、婚約指輪や結婚指輪を着けましょう。

購入前であれば、「指輪」ではなく「ネックレス」や「ピアス」にする

婚約の記念品は何も指輪だけと決まっているわけではありません。

最近では「プロポーズネックレス」という、ダイヤモンドをあしらったネックレスでプロポーズする方も増えています。
ピアスも日ごろから身に着けやすいダイヤモンドジュエリーとして支持が高いのです。
なんと、もともとは婚約指輪だったけれど、ネックレスやピアス・ブレスレットに後から改造するという方もいるほど。

ご自身の使用したいシーンに合わせて、婚約の記念品も変えていいんですよ！
“プロポーズネックレス”という新しい選択肢
高品質で満足できるダイヤモンドピアスを手にしたい方へ

貰った婚約指輪をネックレスのペンダントトップとして身につける

既に婚約指輪を購入している場合でどうしても身に着けたい時は、ネックレスにして持ち歩くという方法があります。
ネックレスでしたら、仕事だけではなく家事の時にも、婚約指輪を傷つけずに使えます。

チェーンを買う際は、婚約指輪ができる限り傷つきにくい素材を選びましょう。
指輪の金属と純度を確認したうえで、ジュエリーショップに訪ねてみると提案して貰えるはずです。

中には、指輪をペンダントトップにする用のチェーンもあります。
睡眠中や運動中以外はいつでも使えるようになりますので、とても有効な方法ですよ！

その他

ボリュームのある婚約指輪を1本という買い方ではなく、複数の指輪を組み合わせて購入するのもよいかもしれません。
SUEHIROではシンプルな一粒ダイヤモンドデザインの婚約指輪が39,800円、ハーフエタニティリングが49,800円からご購入いただけます。

日常使い用としてさりげなく着けられるこれらのリングを、メインの婚約指輪にプラスしてサブエンゲージリングとして活用することはもちろんのこと。
また、複数の指輪を重ね付けすることでボリューム感ある一つの婚約指輪として使ったり、1本使いでTPOに合わせて調節したりすることも。

つまりは、新しい婚約指輪の形としてアリなんです！

先輩の動向を探るなど、周りをよく観察して、着けても支障がないか判断しましょう。
迷ったら、上司や先輩に相談してみるのもよいでしょう。

婚約指輪は、パートナーから贈られた大切なもの。
できる限り活用していきたいですよね！

これから選ぶ時は婚約指輪のデザインに気を配り、購入している場合はネックレスにするという対処方法もあります。
そもそも、指輪という形式にとらわれずに婚約のお祝いとして、使いやすいジュエリーを選ぶのもアイディアです。

「きらきら輝く婚約指輪が目に入ると仕事をがんばれる！」という、ポジティブな意見もあります。
ご自身のモチベが上がるアイテムは、可能であれば、着けない理由がありません。

社会人としてTPOによって考えながら、日ごろから婚約指輪を楽しめると素敵ですね！