年齢と同じように結婚した年を0年目として、25回目の結婚記念日を銀婚式と呼んでいます。

銀婚式はもともとヨーロッパの文化。
結婚記念日は、夫が妻にプレゼントを贈ってお祝いをするのが一般的です。
日本でもその形式が多いですが、夫婦でお互いにプレゼントを贈り合ったり、ちょっといいレストランでお食事をしたりするという夫婦もいます。

銀婚式の意味

結婚してから25周年を経て、いぶし銀のような輝きのある夫婦の関係を祝うためという意味があります。
結婚記念日は1年目の紙婚式から始まり、年月を経るとより硬く、より価値のあるものをテーマとしています。
楽しいことも嬉しいことも、時には辛いことも悲しいことも、一緒に乗り越えてきた夫婦。
さらに絆を深め、連れ添って欲しいという願いが毎年込められます。

銀婚式の由来

結婚記念日を祝う風習は、ヨーロッパが発祥です。
現在の日本でのお祝いはイギリス式をもとにしているとも言われています。
その中に25周年の銀婚式が含まれていました。
やがてアメリカに伝わり、15年目までは毎年、15年目以降は5年単位で祝うような現在の形になりました。
日本では結婚記念日を祝うようになったのは、1894年に明治天皇が「大婚二十五年祝典」として銀婚式のお祝いを執り行ったことが始まりのようです。
そのため25周年は他の結婚記念日よりも、日本では馴染みの深いものとなっています。

銀婚式の風習

銀婚式を超えたあとの結婚記念日は、サファイア、エメラルド、ルビー、ダイヤモンドなどそれぞれ宝石といった貴重品の名前がつけられています。
結婚記念日発祥の地であるイギリスでは、その名前にちなんだ宝石や貴重品をプレゼントとして贈ります。
「銀婚式」では、「銀」というモチーフにちなんでネックレス、指輪、ブローチなどのアクセサリーや銀食器などのアイテムを贈ることが多いようです。

25周年の節目の結婚記念日ということで、50,000円以上の特別感のあるプレゼントを用意することもあります。
レストランや旅行をプレゼントとして贈る、という思い出のギフトもあります。
あくまでも予算ですので、無理のない範囲で喜んでもらえるプレゼントを考えるとよいでしょう。

銀婚式には銀製品や夫婦で使えるペアアイテム、または思い出を振り返れるような贈り物がおすすめ。
次からは銀婚式にぴったりなプレゼントを厳選してご紹介します！

子供から両親への贈り物

旅行をプレゼント

リッチな温泉旅館は年月を重ねた夫婦のお祝いの定番になりつつあります。
高級旅館となると普段はなかなか手が出ないものですので、子供からであればなおさら喜ばれそう。
1泊2日の旅行でも満足できる手軽さも温泉旅行の魅力。
料理も温泉してもらえる、新たな思い出作りを。

レストランで食事

いつかは食べてみたいと思っている憧れの高級レストランはあると思います。
お店によってはアニバーサリープランがあったり、サプライズギフトをつけたりすることもできるかもしれません。
特別感のあるレストランは、フレンチのコースや、和食の割烹が定番でしょうか。

デザートにメッセージプレートがあればさらに心のこもったサプライズになりそう！
美味しい時間を贈ってみるのも素敵ですよ！

グルメのギフト

旅行は休みが取れない……高級レストランで食事もちょっと疲れるかも……というご両親へは、家で楽しめるギフトを。
カニや黒毛和牛など高級食材を取り寄せて、家族を集めてお祝いするのもよいかもしれません。
食材だけではなく、それを使って料理してあげると、特にお母さまは喜ぶと思います。
みんなで仲良く食べる時間が好きな夫婦に。

アニバーサリーケーキ

お祝い事にはかかせないのがアニバーサリーのケーキ。
フルーツやクリームで華やかにデコレーションしたケーキは、銀婚式他、結婚記念日にぴったりです。
「銀婚式おめでとう！」とメッセージを入れたホールケーキは特によいでしょう。
家族で集まってお祝いするなら、写真を撮るときに結婚式で行うケーキ入刀のように、ホールケーキにご両親がふたりで入刀してもらう演出はいかがでしょうか。
後日、撮った写真を額に入れてプレゼントすることもできます。
25年前の結婚式の写真があれば更に思い出を振り返れるかも。

記念写真

ご両親の25年目の記念日を機に、家族みんなが集合して記念写真を撮るのはいかがでしょうか。
海外では昔に家族で撮影した同じ場所で、同じ構図で、同じポーズで新たな写真を更新するのが流行しています。
きれいな写真にしたいなら、フォトスタジオで撮ってもらったり、プロのカメラマンを雇うのも、今の時代は簡単にできます。
みんな大きくなっていたり、老けていたり、違いを楽しむそうです。
家族でお祭り騒ぎが好きなら、写真ではなく、動画をとるのも面白いかもしれません。

妻への贈り物を考える

ジュエリー

銀婚式という言葉通り、銀をモチーフとして、ジュエリーを贈るのもいいでしょう。
ただし、年を重ねてきている妻にシルバーアクセサリーは、あまりオススメできません。
シルバーはアクセサリーの中でもリーズナブルで、普段使いにはしやすいジュエリーではありますが、
使っているうちに、黒ずみや変色などが出てきやすい金属ですので、お手入れが大変です。
シルバーの代わりとして、プラチナを使ったジュエリーは記念日に喜ばれます。
プラチナはシルバーと同じ白い金属で、ゴールドと同じように非常に希少性が高く、劣化がない素材。
普段アクセサリーを付ける方ほど、プラチナの価値はご存じでしょう。
また結婚記念日の月に合わせた宝石もアリです。

銀食器

シルバースプーンやフォーク、皿などの銀食器は定番です。
古くから貨幣や宝飾品にも使われており、ステンレス素材よりも光沢が見られます。
おもてなしに使いたくなる上品で優雅な印象を生活の中に取り入れることも。
純銀と銀メッキの2種類がありますが、純銀よりかは洋白銀のほうが比較的手に入りやすいですし、気兼ねないでしょう。
ただし、ナイフには「ふたりで運命や未来を切り開く」という意味もありますが、「縁が切れる」という忌み言葉も同時に持ち合わせています。
気にしなければよいのですが、ナイフで切れない石を一緒に渡すという願掛けもあるそう。
石は宝石もありますし、パワーストーンなんかもお好きでしたらよいでしょう。

ブローチ

ネックレスやリングはこれまで何回かプレゼントしてきたという方もいるかもしれません。
そんな時は、ジャケットやセータの胸元や、スカーフやショール留めにも使えるブローチは意外と持っていないことも多いのでおすすめ。
ワンポイントでセットアップさせてくれますし、スーツといったフォーマルな装いには最適なファッションアイテムです。
奥様の好きなものをモチーフにしたものもいいですし、おふたりの思い出にまつわるものもよいでしょう。
デザインのチョイスは難しいと感じるかもしれませんが、花や抽象的な幾何学模様といった定番のものを選べば大丈夫。
プラチナ・ダイヤモンド・パールを使用した上品なタイプは場面を選びません。

花束

花束は記念日プレゼントの定番と言われています。
25年に合わせて、25本の花を贈るというロマンチックな贈り方も考えられます。
また花には花言葉もあるので、それを参考にして選ぶと、意味が分かった時にグッとくるかも。
以下は、ギフトで人気の花です。

• カーネーション「無垢」「深い愛」
• バラ「愛」「美」
• アイビー「永遠の愛」

メイク・美容

40代以上は美容にも関心が高くなります。
化粧水や保湿などの基礎化粧品もアンチエイジングのものを使ったり、質のよいブランドものは化粧乗りもかなり違ってきます。
いつも使っている化粧品があれば、そのブランドをチェック。
スキンケア以外にも、髪のケア用品も女性にはとてもありがたいです。
または憧れのブランドをチョイスできたら最高です。
ブランドの化粧品はギフトパッケージにも力が入れられていますので、プレゼントとして人気があります。
ただし女性によっては「私もうキレイじゃないの？」と思ってしまう方もいるようなのですが、いつまでも美しくありたい、お肌にお悩みがあるという方におすすめです。

夫への贈り物を考える

腕時計

一緒に時を刻んできたメモリアルな記念品として、腕時計を贈るのもステキです。
シルバーを基調としたデザインのものは、シックに普段使いやフォーマル使いもしやすいです。
健康が気になる方には、歩数計や消費カロリーも測れる多機能なスマートウォッチも今時なアイテムです。
腕時計は男性のジュエリーと言われています。
ギフトとしては最高の品になることでしょう。

ネクタイピン・タイピン

シルバーアイテムを選びたいなら男性はネクタイピンやタイピンがオススメ。
スーツにワンポイントで華やかさを演出してくれる、フォーマルでは必ず必要になるアイテム。
ネクタイと一緒に贈るのも◎！
シンプルなものは様々な場面で使いやすいですが、お出かけ用の遊び心あるデザインはなかなか自分では買わないけど、あったら嬉しいプレゼントです。

財布

最近はキャッシュレスでの決済が増えてきてはいますので、財布はカード収納できるポケットが多いものや、ポケットに入るコンパクトなものが人気となってきています。
長い間、財布を買い替えていないなら替え時！
長く使えて、毎日手に取る財布は、夫婦の絆を再確認しやすいアイテム。
丈夫で長持ちするものを選びましょう。

お酒

お酒好きな方にはお酒のプレゼントを。
普段は飲まないようなちょっといいお酒はもちろん、ワインなら結婚した年のヴィンテージものが手に入ったらロマンがあります。
ラベルに名入れをしたり、写真をプリントしたり、メッセージを添えたりすることができるものも。
美味しいおつまみセットも用意して、夫婦で思い出話に花を咲かせながらお家時間を楽しみましょう。

ガジェット

ガジェットは、スマートフォンやタブレットなどの携帯できるような小さな電子機器を指します。
毎月のように新しい製品が出るわくわく感に、夢中になる男性も多いでしょう。
ガジェット好きの男性は欲しいものにキリがなくなるので、すでに持っているアイテムと被らないように下調べは必要ですが、贈られて困るものはないのが嬉しいところ。
イヤホンといった手頃なものから、タブレットのように高価なアイテムも。
様々なものが揃っているのでプレゼントのジャンルとしてはとても選びやすいと思います。

夫婦でお互いに贈り合う

ペアリング

結婚記念日の節目に、結婚指輪を新調する夫婦もいます。
新しいペアリングをふたりで購入するのもなんだかロマンチック。
新しい指輪を改めて交換し合うことで、新婚当時の新鮮な感覚を思い出すかもしれません。
ペアリングは内側に刻印をいれるのがおすすめ。
「イニシャル」や「指輪を贈った日の日付」「短い英語メッセージ」を刻印すると特別感のあるギフトになります。

ペアパジャマ

ペアの洋服はちょっと気恥ずかしい。
でもパジャマなら着られるかもしれません。
パジャマを選ぶ際はデザインもありますが、綿や麻、シルクなど、肌触りの良いオーガニック素材の良質なものを選ぶと睡眠を助けてくれます。
吸湿性、保温性が優れたパジャマは睡眠の質を向上させます。
何枚あっても嬉しいものなので、買い足してみてはいかがでしょうか？

ふたりで旅行したり、美味しいものを食べたり。
また夫婦だけではなく子どもたちも一緒に過ごすのもアリ。
手作りのケーキや料理を囲んでホームパーティというのは海外式です。
外食や旅行をサプライズで子供が計画したりというのもあります。
25年前、新婚旅行で訪れた思い出の場所への旅行というのも素敵かも。
プレゼントを通じて思い出を作るのが一番です。

「く」と「し」の櫛（くし）など、弔事に用いられるお茶、手巾という漢字から手切れを意味するハンカチ。
お祝い事の贈り物としてふさわしくないとされています。

また夫婦ということで、2人の仲を裂いてしまう、包丁やハサミなどの刃物・割れやすい陶器などもあまり意味はよくありません。
お祝い金を包む場合は、4や9などの縁起が悪いとされる数字、割り切れる偶数は避けるようにしましょう。

ギフトは喜ぶものであればなんでもＯＫとはいえ、中にはお祝いには不向きなものもあります。
そういったものは避けてながら、
夫婦生活の中で相手の好みもわかっているでしょうから、好みに合うものを選びましょう。

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ぜひともお気軽にいらしてみてくださいね！