ダイヤモンドが砕ける!?ダイヤモンドが砕けるのはどんな時?
一般的に、ダイヤモンドは非常に硬い鉱物として有名です。
これは間違いではないのですが、ダイヤモンドが絶対に割れないかと言われるとそうではありません。
ダイヤモンドと硬さの関係について知り、できる限り事故のないように扱えるよう学んでいきましょう!
ダイヤモンドは非常に硬い石だから、砕けることはないんじゃないの!?
一般的に、ダイヤモンドはとても硬い鉱物として有名です。
ダイヤモンドを傷つけようとすると、他の物質では傷を付けることが困難で、同じダイヤモンド同士でなければ削ることはできないのです。
その通例自体は間違いではないのですが、ダイヤモンドが絶対に割れないかと言われると、実はそういうわけではありません。
日常生活のなかでふとした瞬間に意外と簡単に割れたり、欠けたりしてしまったという例が実際にあります。
ダイヤモンドジュエリーと言えば、一生ものである結婚指輪や婚約指輪といったブライダルジュエリーも含まれていますから、大切なダイヤモンドがそんなことになってしまったら一大事!
ダイヤモンドと硬さの関係について知り、できる限り事故のないようにダイヤモンドを扱えるよう学んでいきましょう!
ダイヤモンドが砕ける理由の前に、「宝石」における硬度についてご説明します!
ダイヤモンドを説明する上で、よく挙げられるのが「硬度」と呼ばれる鉱物の硬さを表す数値です。
硬度を見てみると、ダイヤモンドは、非常に硬い石として君臨しています。
ジュエリーとして使用されることも多いダイヤモンドですが、その硬さを生かして工業用品として使われるダイヤモンドも非常に多いです。
ダイヤモンドは他の鉱物や物質に対して、硬度が優れている為、カットや加工に使われます。
ダイヤモンドが様々なジャンルで高く評価されているのは、「見た目の美しさ」もありますが「高い硬度である為、工業用としても使える」からだと言えるでしょう。
モース硬度
ドイツの鉱物学者フリードリヒ・モースによって編み出された「モース硬度」という基準によって鉱物資源の硬さは表現されます。
硬度が高い石は、摩擦やひっかき傷に対して非常に強いとされています。
数値が高ければ高いほど、その鉱物のモース硬度は高いということになります。
モース硬度において、最も高い数値は「硬度10」です。
ダイヤモンドはモース硬度10です。
「世界で1番硬い石」と評されることもあるダイヤモンドの所以は、モース硬度10という数値からきているのです。
靭性
モース硬度が一番高い数値なら、割れにくいだろうと思われるでしょう。
しかし実は違うという理由が、次にご紹介する「靭性」というもう一つの軸に表れています。
表面に傷が付きにくいことを表すモース硬度に対して、強い力が全体に加わった時に破壊に耐える力を「靭性」と言います。
靭性が強いほど、力を加えても割れにくいと表されます。
宝石のなかでこの靭性が強いのは、「ルビー」、「サファイア」、「翡翠」で、なんとダイヤモンドはノミネートされていないのです。
モース硬度では全く低い数値であった翡翠が、割れにくさという点ではダイヤモンドよりも優れているということです。
ダイヤモンドは上記3つの下にランクインします。
以下は「アレキサンドライト」、「エメラルド」、「アクアマリン」といった他のカラーストーンが続きます。
ダイヤモンドも宝石のなかでは第4位ではありますが、靭性はある方ではあります。
しかし、ハンマーで叩くと簡単に砕けてしまうのです。
ルビーやサファイアの場合は、そういった衝撃にもある程度耐えてくれます。
ダイヤモンドが硬いという話はあくまでも表面が傷つきにくいという事で、宝石全体に負荷がかかるような、大きな衝撃には少し弱いところがあるのです。
ダイヤモンドを傷つけない・砕けないようにするためには、具体的にどう対策をすれば良い?
とはいえ、ハンマーでダイヤモンドを叩くなんてことは、テレビ番組や好奇心旺盛なyoutuberでもない限り、日常生活でまず起きませんよね。
実際、大切なジュエリーのダイヤモンドが欠けたり、割れたりというのはレアケースです。
が、日常生活の中でもダイヤモンドが割れる可能性は十分にありえます。
以下に具体例を紹介しますので、参考にしてみて下さい!
日常生活で気をつけることその1:落とさない
ダイヤモンドはハンマーで叩いたりしなくてもあっけなく欠けたり、割れたりする瞬間があります。
最も多いのが、「うっかり地面に落とす」ということ。
ダイヤモンドは、瞬発的に起きる強力な力に弱いので、割れることもあります。
もちろん、ガラスのコップのように容易に割れるものではないため、割れるか割れないか・欠けるか欠けないかは運とも言えます。
スマートフォンをコンクリートの地面に落として何ともないこともあれば、画面がバキバキに割れてしまうこともあるというイメージです。
高い場所から落としたわけじゃないのに割れた!というケースもあります。
それは、ダイヤモンドの打ちどころが悪かった場合と言えるでしょう。
ダイヤモンドには「へき開面」という、「ある一方向からの力には弱い」という面が存在しています。
その方向にピンポイントで力が加わった時に、簡単に割れてしまうという原理です。
ダイヤモンドジュエリーは、落とさないように注意して取り扱ってくださいね!
日常生活で気をつけることその2:ぶつけない
落とさないと似た理由で、「ダイヤモンドを何か硬いものにぶつけない」ということが言えます。
具体的には、力仕事をする、家事などで手を使う仕事をする際には、ダイヤモンドの指輪を外しておくことが大切です。
テニスやゴルフといった手を使うスポーツ、手を壁や机につく動作がある時も、大切にしまっておいてくださいね。
日常生活で気をつけることその3:少しでも欠けたら着用しない
ダイヤモンドが完全に砕けるのを防ぐため、ダイヤモンドが少しでも欠けたと見られたら、着用しないようにしましょう。
欠けたダイヤモンドを着用し続けていると、ほころびが大きくなって更に欠けてしまったり、割れてしまったりする可能性があります。
ダイヤモンドジュエリーを身に着ける前に、ダイヤモンドに変化がないかチェックしてから使うことを意識しましょう。
日常生活で気をつけることその4:熱にあてない
ダイヤモンドが砕ける要因の一つが「熱にさらされたこと」です。
ダイヤモンドは熱に弱い性質があるのです。
日常生活で熱に注意すべきなのは、ドライヤーで乾かす時や調理をする時、お風呂に入る時です。
結婚指輪に多いのですが、一度付けたらジュエリーを着けっぱなしにする方もいます。
結婚指輪についているような小さなダイヤモンドでしたらさほど問題はありませんが、もし婚約指輪のように大きめのダイヤモンドがついた指輪をつけている場合は要注意!
ドライヤーの温風によってダイヤモンドが砕けやすくなってしまいます。
また、ダイヤモンドジュエリーをご自身で洗浄されて、乾かすためにドライヤーを使う方もいるそうですが、これは一番いけません。
ダイヤモンドを洗った後は、ドライヤーで乾かさず、柔らかい布で水分を拭き取ってください。
ダイヤモンドの形状で気を付けたいこと
ダイヤモンドジュエリーで使われるダイヤモンドのほとんどは、「ラウンドブリリアントカット」と呼ばれる、「上から見た時に綺麗な真円を描く形」をしているかと思います。
このラウンドブリリアントカットであれば問題ありませんが、もしもその他のカットが施されたダイヤモンドであった場合は、より一層の注意が必要です。
ダイヤモンドは、「鋭くとがった個所があるものほど欠けやすい」という性質があります。
例えば、マーキースカット(葉っぱのような形のカット)やティアドロップカット(しずく型のカット)のような形は要注意!
気になる方は、購入の際にこうした鋭点や鋭角のあるダイヤモンドを避けるのも一つの手です。
もし、ダイヤモンドが砕けてしまった場合は……?
もしダイヤモンドが欠けてしまったら、専門店で再度リカットしてもらいましょう。
リカットとは、ダイヤモンドを削って再加工することです。
具体的には欠けてしまった部分を削り取るという作業です。
専門店でダイヤモンドをリカットしてもらうと、もちろんダイヤモンドは元の大きさより小さくなってしまいます。
しかし、安心してもう一度そのダイヤモンドを身に着けられるようになる可能性があります。
もともと小さめのダイヤモンドだと、リカットが難しい場合もありますので、そこにつきましてはご了承ください。
リカットでダイヤモンドが小さくなったら、思い切って他のジュエリーにしてしまうのも手です。
もともとリングとして使っていたダイヤモンドをリカットして、普段使いのネックレスにという選択肢もありますよ!
まとめ
世界一硬いと言われ、モース硬度10で最大のダイヤモンドですが、「落としたりぶつけたりすると、割れることもある」という性質を持っています。
ダイヤモンドが割れやすい理由は、「へき開」と呼ばれる一方向の強い衝撃に弱い面を持っているからです。
しかし、このへき開性を持っているからこそ、ダイヤモンドは最も硬い鉱物だとしても、きれいにカットしてジュエリーにすることが可能なのです。
ダイヤモンドは、故意的にハンマーで叩いた時以外にも、日常生活においても割れる危険性がありますので、十分に注意して扱いましょう。
まずは、「ダイヤモンドは割れることもある」ということを知って頂き、ダイヤモンドを丁寧に取り扱っていただければ幸いです。
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