ダイヤモンドの原石ってどんなもの?
この世に数ある宝石の中でもダイヤモンドはいつも特別。美しい輝きは見る人を魅了し、身につける人をも輝かせる不思議な力を持っています。
そんなダイヤモンドの原石を見たことがありますか?ダイヤモンドの原石は、どのようにしてあの美しい輝きの宝石になるのでしょうか。
目次
ダイヤモンドの色
ダイヤモンドの「色」と言えば一般的には透明で無色。もしくはキラキラと輝く光の色を想像する人もいますよね。
では、加工される前のダイヤモンドの原石(ラフ・ダイヤモンド)の色は何色かというと…
原石は、無色です。しかし実際には黄色味を帯びたものが多いので、評価が高いのは希少性の観点から無色で透明なものです。
また、無色のもの以外にも、黄色・青・ピンク・緑・グレー・黒色までさまざまな個性の原石が存在します。宝石にならずに工業用になるものや、安価なビーズとして扱われるものもあります。透明で美しく希少性が高いものは「ファンシーカラー」と呼ばれ、宝石として無色よりさらに高値で取引されることがあります。
ダイヤモンドの原石は八面体?
次はダイヤモンドの原石の「形」に注目してみましょう。実はダイヤモンドの原石は、形についてもとても個性的です。
ダイヤモンドの原石は英語でrough diamond(もしくはdiamond in rough)と言います。rough=ごつごつ・でこぼこしたダイヤモンドという意味で取るとイメージしやすいですよね。ひとつひとつの個性ある形のなかから、最大限にその個性を活かして宝石(ルース)としての形に加工されていくのです。
ダイヤモンドの原石の形は次の5つに分類されます。
ストーン
ストーンは正八面体です。正八面体はピラミッドを上下にふたつつなげたような形です。
ラウンド・ブリリアント・カットに加工して使われます。このカットは、一般的にダイヤモンドの形と言えば頭に浮かぶ、横から見ると上に向かって広がり、さらに上に向かって少しすぼまっているあのダイヤモンドの形です。立体的なストーンだからこそ切り出せるカットです。
シェープ
ストーンよりやや不規則な形状でばらつきがあるものは、シェープに分類されます。
クリーベッジ
クリーベッジは、シェープよりさらに不規則なものを指します。均整が取れていない、いびつな形状をしています。
マクレ
マクレは薄い三角形をしています。ハート・トライアングルシェープなどに加工されます。
クラット
最後に、薄くて平べったい板状の形をクラットと言います。バケット・カットなどに加工され、ジュエリーの中でもメインの宝石の周りの飾り部分に使われます。
ダイヤモンドの原石の種類は3つ!
ダイヤモンドの原石は、品質によってもいくつかの種類に分類されます。
まず、採掘されたダイヤモンドの原石がすべて宝石になるわけではありません。硬度が高いので工業用としてもさまざまな用途で使われます。
宝石になるダイヤモンドの原石は、さらに次の3つの種類に分類されます。
ソーヤブル
ソーヤブルは、もっとも希少性が高く、最高級品質のダイヤモンドの種類です。産地はロシアやアフリカのナミビアなど。正八面体をしているものもソーヤブルです。
英語でソーヤブルを書くと「sawable」。「のこぎりなどで切る(saw)ことができる(-able)」という意味です。その言葉の通り、カットによって美しい形を創り出すことができます。
ソーヤブルは立体的なブリリアント・カットに加工されます。反射や光の屈折率から計算しつくされた、ダイヤモンドの本来の美しさを最大限に引き立たせるカットです。
メイカブル
メイカブルは、ソーヤブルに次ぐ品質のダイヤモンドで、不規則な形で、中には曇りがかっているものもあります。
メイカブルを英語で書くと「Makable」、つまり「創る(make)ことができる(-able)」という意味です。中にはソーヤブルに近い品質の宝石に磨きあがるものもあります。
ニアジェム
最後はニアジェムです。「near(近い)gem(宝石)」、つまり宝石に近い原石ということ。
ニアジェムは「宝飾用の原石だけれども比較的品質は低いダイヤモンド」ということになります。品質にこだわりがなければ、比較的低価格で購入しやすいダイヤモンドとも言えます。
原石の種類による値段や評価の違いは?
ダイヤモンドと言えば、高価で価値のあるものの代名詞のようなもの。しかし、原石の色や形や種類によって、さまざまに分類され、またそれぞれに加工をほどこされて、やっと宝石(ルース)としてのダイヤモンドの価値が生まれることが、ここまでの説明でわかってきたと思います。
最後に、ダイヤモンドの原石の評価や値段の基準についてご紹介します。
ダイヤモンドの原石の評価は「4C」!
宝石としてのダイヤモンドは、鑑定によって価値が決められます。ダイヤモンドの価値や品質の基準になるのが「4C」です。4つの要素の頭文字をとって4Cと呼ばれます。
- カラー(色。無色・透明なほど高品質)
- クラリティ(透明度。キズ・欠け・内包物の有無などから総合的に判断)
- カット(研磨加工された面や形状(ファセット)のバランスや光の反射。)
- カラット(重さ。1カラットは0.200g、1gは5カラット)
4Cのすべての要素で高い評価を得たダイヤモンドが最高級品のダイヤモンド(ルース)になります。
まとめ
ここまでご紹介したように、ダイヤモンドの原石は実に個性にあふれています。素敵なダイヤモンドジュエリーを身につけることは、個性あふれる原石の中から選ばれた、世界でたったひとつのダイヤモンドと出会うことだと思いませんか?
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